年々増加傾向にある、糖尿病・脳卒中・高血圧などの生活習慣病。その生活習慣病の予防には、食生活の見直しが最も重要です。3大栄養素を過不足なく摂取することは勿論のこと、生活習慣病を予防する上で野菜が果たす大切な役割を理解して、食生活の中で野菜を効率的に摂る習慣を身につけてください。
食事で心がけて欲しいのは、栄養バランスのとれた食事が基本でバランスをとるためには、野菜を意識して積極的に食べることです。なぜなら、野菜には体に欠かせない「栄養素」だけでなく、生活習慣病予防に重要な働きをするフィトケミカル(機能性食品)が豊富に含まれている為です。フィトケミカルとは、炭水化物・蛋白質・脂質・ビタミン・ミネラルの5大栄養素とは異なる、体の生理的機能を活性化させる働きをするもので主に野菜や果物に含まれる色素・辛味・香りの成分。これらの成分が抗酸化作用・生活習慣病の予防につながります。
野菜には、目にも鮮やかな色のものがたくさんあり、野菜の色によって成分や効果が違います。それらは色によって7つに分けられます。
◎赤系(トマト・金時人参・パプリカ等)
◎橙系(南瓜・人参等)
◎黄系(玉葱・とうもろこし等)
◎緑系(ほうれん草・ブロッコリー等)
◎紫系(茄子・赤紫蘇等)
◎黒系(牛蒡・じゃが芋等)
◎白系(大根・キャベツ・葱等)
(日本栄養士会、健康増進のしおり参照)
食事は目で食べるとも言われています。彩り鮮やかな野菜を食卓に並べることで栄養バランスも良くなるということです。
1日野菜は350g以上は食べましょう!。とよく言われていますがこの根拠は、生活習慣病予防を踏まえるとカルシウムやミネラル、食物繊維などの栄養素について、目標量を満たすには350g以上の摂取が必要であることが国民栄養調査(平成7~9年)などの分析・検討から明らかになったからです。しかしながら、平成26年国民健康・栄養調査結果では、男性20歳代237g、30歳代258g、30歳代287g。女性20歳代238g、30歳代240g、40歳代259gという数字が出ています。
「野菜を忘れていないか?」をいつも意識して彩りよく野菜を食べる習慣を身につけてください。