「ビタミンD」って?
ビタミンAとかB、Cなどはよく耳にするビタミンですが、ビタミンDはあまり聞き慣れないビタミンではないでしょうか?しかしながら私たちの体にはとても重要な栄養素なのです。
ビタミンDは、骨の形成に関わりの深いビタミン。たとえ骨の材料となるカルシウムやリンが充分であったとしてもDが不足すると満足な骨はできません。
体内に入ったDはカルシウムやリンの吸収をよくして、カルシウムが骨に沈着するのを助ける働きをします。
ビタミンDが不足すると子供では「くる病」に、大人では骨がもろくなり骨折しやすくなり、骨粗鬆症や骨軟化症をおこしやすくなります。また歯を支える下あごの骨も弱り、歯がぐらぐらする症状も出てきます。
ビタミンDの欠乏症の原因として、食品(魚類・きくらげ・干し椎茸・鶏卵)からの摂取するDの摂取不足がありますが、Dは他のビタミンと異なり、紫外線に当たることで、Dを体内で合成することができます。そのため充分に日光に当たっている場合は食品からの摂取量が多少不足してもビタミンDの欠乏症は殆どおこりません。
そもそもビタミンDは、くる病が日光に当たらない人に多いことから発見されたビタミンなのですから。
肌を老化させたり、皮膚がんの原因になるとか何かと嫌われ者の紫外線ですが見直したいものです。日光に当たる機会の多い人は、D必要量の約半分は賄えるといわれています。
また日光を浴びることでインフルエンザを含む風邪の予防の効果があること。朝に太陽の光が目に入ることで体内時計を調節するなど様々な効果があります。
ビタミンD不足を予防するために
〇1日10~15分程度、腕を出して日光浴をしましょう。
〇鮭・さんま・鰻蒲焼・いさき・かれい等の魚類、きくらげ・干し椎茸などを積極的にとりましょう。
〇ビタミンDは脂溶生なので、炒めものや揚げ物がお勧めです。
〇最近の干し椎茸は機械乾燥が多いので調理前に日光に当てることでDを増やすことができます
〇乳製品や大豆製品、緑黄野菜、海藻類などカルシウムを多く含む食品と組み合わせて食べるとより吸収が良くなります。