食べ過ぎていないのに太っているのはどうして?

肥満の方からの多い質問ですね~

同じものを同じだけ食べても、太る人と太らない人がいます。それどころか、やせの大食いもいれば、少食なのに太っている人もいます。これは、1つはエネルギー吸収効率の違いですね。このことは太る体質・太らない体質で遺伝的要素も多少関係ありますが、もう一つ基礎代謝に大いに関係があります。

基礎代謝とは、私たちが生きていくうえで最低限必要な消費エネルギーのことで、これは性別や年齢、体格、活動量によって違ってきます。例えば、30歳の女性なら平均で基礎代謝量は1日1200~1400kcalほどになります。基礎代謝量は、不規則な食生活や運動不足によって、その数値は下がってしまいますし、反対に軽めの運動を続けることで数値を上げることもできます。基礎代謝量が多いと太りにくいですし、少ないと太りやすくなります。

また、極端に食事を減らすと、基礎代謝は下がってしまうことが知られています。それは人間の身体は賢いので少ないエネルギーで自分の身体を動かす方法を、身体が学んでしまう防御機能からきます。そうなると、大食をしなくても太ってしまうということになります。そして、基礎代謝は、20代前半をピークとして年齢と共に徐々に低下していきます。運動もしないで若い時のままの食生活を続けていますと、中年太りの原因にもなります。規則正しい生活や食事と、ある程度の運動を日常の生活習慣として心がけていれば、基礎代謝は年齢の標準値から落ち込むということはあまりないでしょう。更に付け加えると、人生の転機を境に太りだすことが多いですね。就職・結婚・出産・転職・昇進などの生活環境の変化がそうした結果になります。

1日の生活行動や食行動を細かく記録してみてください。反省する部分が多くあると思いますよ~。意外と太っている方は、自分は食べ過ぎていないといいますが、結構食べていますね!

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