若い女性の痩せ願望

GDP世界第3位の先進国の日本、後進国でも食糧難の国でもないのに、平成26年「国民健康・栄養調査」の結果では、女性の20歳代では22.3%、30歳代では15.5%が痩せという驚くべき結果が出ています。逆に20歳代の10.2%、30歳代の6.6%が肥満となっています。それぞれの年代共に痩せの割合が肥満の倍以上になっています。

特に日本では女性の殆どが、体重やスタイルを気にして日常を過ごしています。街中を歩いていてもダイエットという言葉を耳にしない日はありません。このような状況でありながらも巷では偏ったダイエットが日本中に溢れていて、テレビではその類のものが数多く放送され、痩せることはいい事、痩せればいい、と過激なダイエットを助長しています。これらの、「痩せ=スリム=美」とする社会的風潮やそれに影響されて生じている女性の痩せ願望が強く、過剰なダイエットにより極端に痩せた女性が多くなっているのが現状です。また痩せているのに「自分は太っているから痩せなくては~」と勘違いをしている女性も多いです。

ここで、自分は痩せているのか?肥満なのか?普通なのか?を知ってください
この計算方法は以前のブログでも書きました。
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
BMIが18.5未満は「痩せ」25以上が「肥満」18~24.9は「ふつう」ということです。BMIの理想値は22ですから、22に近づけることが理想です。
痩せるべきなのか否かを理解してください。

痩せ願望の強い女性は摂取エネルギー量が常に不足しているので当然栄養素不足で栄養不良に、そして極端な痩せは、身体の不調、取り返しのつかない健康障害を起こす可能性、卵巣機能の低下、出生体重の低下と生活習慣病発症リスク、本人の健康、QOLの低下、さらに痩せた状態で妊娠した場合は早産を含めて、子供や孫にまで望ましくない影響が及ぶことも明らかになっています。

社会の風潮に惑わされず、健康について正しい知識と自覚をお持ちになりますよう!

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