タニタ社員食堂はどのようにしてできたのか?
今回は第3回です。
前回は「5グループ法」と「減量のポイント」について書きました。
減量のポイントを読まれてお分かりのように、肥満の方の多くはあの10項目とは逆の生活が習慣化していることの結果なのです。
つまり、夕食を食べ過ぎる・早食いである・満腹になるまで食べてしまう・味付けが濃い・おやつの食べ過ぎ・お酒の飲みすぎなど・・・
それらの生活習慣を見直し、正しい生活習慣を身につけるテクニックを教えてそれが日常の生活習慣になることで健康体重がえられることを理解していただきました。
当時会員の方への食事指導に関しては、調理実習も行っていました。男性会員の方には奥様も参加していただき調理法を覚えていただきました。
例えば、“ゆっくりよく噛むことを心がけましょう”といいましても、歯ごたえのない軟らかいお料理でしたらゆっくり噛むということはできませんね。そのためには、・噛みごたえのある人参・牛蒡・蓮根などの食材を摂りいれるように・茹でたり炒めるときは少し硬めに調理する・食材によっては大きめに切る~など。
“薄味に慣れましょう”では、醤油や塩を控えるには、・出汁を上手に摂りいれる・柑橘類や酢の酸味で風味をつける・生姜・紫蘇・にんにくなどの香味野菜を活用・カレー粉、唐辛子、わさび、胡椒などのスパイスを使う~など。
“調理法でカロリーが違ってくる”ことも学んでいただきました。例えば肉の調理法では、茹でる、フライパンとテフロンで炒めるときの油の使用量、・フライでは、同じgの肉では、1枚で揚げるのと、小さめに切って揚げる時の違い・衣は水溶き小麦粉を使用するのと溶き卵での違いなど、・食材の部位によるカロリーの違い、牛・豚肉はバラ肉やロースではなく赤身をなど~
これらの指導してきたことが、レシピ本「タニタ社員食堂」の基本になっています。
「減量のポイント」や「正しい生活習慣の身につけ方」などに関しましての詳細は、昨年学研より出版しました 「タニタ社員食堂初代レシピ考案者の太らない7つの法則」今年6月キンドルから出版しました電子書籍「教えて後藤さん!もうダイエットは必要ないってほんとうですか?」に書きましたのでお読みいただければと思います。
次回は最終回です。