「タニタ社員食堂」の経緯について①

私の肩書は「タニタ社員食堂初代レシピ考案者」後藤恭子となっています。そのためでしょうか、講演先では「社員食堂はどのようにしてできたのですか?」という質問が多いですね~後藤恭子は皆無ですが、タニタ社員食堂と言えばおそらくご存知ない方はいらっしゃらないのでは~と思います。

今回は、タニタ社員食堂のレシピ本がなぜ、ベストセラーにまでなったのか?を知っていただければと思いまして書くことにしました。

タニタといえば、体脂肪計のタニタと言われるほど有名ですしシェアも世界ナンバー1ですね!その体脂肪計を開発し有名になり始めたのは、1994年頃だと思います。

1990年3月にタニタの役員の方が、私にタニタでの仕事の依頼をお願いに来られました。私は突然のことでびっくりしました。どのような仕事なのかとお尋ねしますと・・・・・

前タニタ社長谷田大輔氏の意向で、世の中から「肥満をなくしたい」とのおもいで、減量専門施設“タニタベストウエイトセンター”を開設したので、ダイエットの指導を行って欲しいとのことでした。私も興味がありましたので、同年12月から勤務させていただくことにしました。

施設は素晴らしく、スタッフは医師・看護師・管理栄養士・健康運動指導士を揃え、施設はファットバーニングルーム・温水プール・トラック・栄養指導室・調理室・タニタクリニック・水中体重計など全てが揃っていまして、会員の方の全てをフォローする施設でした。

栄養指導に関しましては、女子栄養大関係の管理栄養士の方が私より半年前ほどから勤務していました。まだカリキュラムがはっきり決まっていない状況で、食事指導については、4群点数法で指導をしていました。この4群点数法は女子栄養大学の香川綾学長がバランスの良い食事法として考案されたもので、これは、似通った食品を4つのグループに分ける方法で1群=卵、乳・乳製品。2群=肉類、魚介類、大豆・大豆製品。3群=野菜、海藻、きのこ類。4群=穀類、芋類、油脂類、菓子類となっていました。これはとてもわかりやすく素晴らしいもので現在も幅広く使用されています。ただタニタベストウエイトセンターでの指導には問題点がありました。

ダイエットで重要視しなければならない「菓子類」が穀類と同じグループに入っていることでした。そして減量するにあたって、「ダイエット中はお菓子は禁止しましょう。」という指導が行われていまして~。私はそれまでにいろいろと栄養指導をしてきましたが、〇〇は禁止!という指導はしたことはなく、この指導方法に疑問を感じ始めました。

これをきっかけとして、私なりの指導法を模索することになりました。

続きは次回に・・・・

 

 

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