厚生労働省は「2014年国民健康・栄養調査」の結果を発表しました。
「所得が低い人ほど食事の栄養バランスが欠け不健康」
世帯所得が600万未満の中・低所得者は、600万以上の高所得者層より食事が主食(穀類)に偏り、野菜や乳類の摂取量が少ないなど、栄養バランスが欠けている傾向があることが示された。
調査では、世帯所得が200万円未満、200万円以上600万円未満、600万円以上に分けて、生活習慣病について比較した。
17の食品群では、低所得者層は野菜類や肉類、きのこ類、卵類、乳類など半数以上の項目で高所得者層より摂取量が少なく、穀物類だけ多かった。
主食である穀類の1日当たりの摂取量は、世帯所得が600万円以上の男性で494gだったのに対し、200万円~600万円未満では520g、200万円未満では535gだった。女性もそれぞれ352g、359g、372gと所得が低いほど量が多くなった。
一方、野菜の摂取量は所得600万円以上の男性は322g、女性313gだったのに対し、200万円未満では男性253g、女性271gに減少。肉も野菜と同様に開きがあった。
私はこの結果をみて、あくまでも私個人の考えですが、この調査の項目は、このほかにBMI、食塩摂取状況、運動習慣、喫煙、糖尿病有病者の割合 その他いろいろな結果が発表されていますが、「所得と栄養バランス」については、現在の日本の格差社会が問題となっているように思います。政府が格差のない社会を創る施策を早急に立てることを要望します。